ローズマリー・サトクリフ
ローズマリー・サトクリフ(Rosemary Sutcliff、1920年12月14日 - 1992年7月23日)は、イギリスの歴史小説・ファンタジー小説家。20世紀イギリスを代表する児童文学作家、歴史小説家と評される。足に障害があり、生涯を通して病と闘い車椅子で生活した。
1950年にプロ作家としてデビューした。作品は綿密な時代考証に基づいており、若者の成長と友情をテーマにしたものが多い。作品には作者と同じく傷や障害のある人物が多く登場する。代表作は、ローマ帝国支配下にあったブリテン島の歴史を踏まえて書かれた児童向け歴史小説『第九軍団のワシ』(The Eagle of the Ninth、1954年)、『銀の枝』(The Silver Branch、1957年)、『ともしびをかかげて』(The Lantern Bearers、1959年。カーネギー賞受賞)の「ローマン・ブリテン3部作」で、イギリスだけでなく世界中で読まれている。子児童向け歴史小説が多いが、大人向けの作品も書いている。作品には、ケルト神話やギリシア神話を元にしたもの、ケルトの民族やイングランド地方の話などが多い。
2011年には、『第九軍団のワシ』がケヴィン・マクドナルド監督によって映画化された。
受賞作一覧