吉田和彦
吉田 和彦(よしだ かずひこ、1954年 - )は、日本の言語学者。
京都産業大学客員教授。同ことばの科学研究センター長。日本学士院会員(第1部第1分科)。日本学術会議第24-25期会員(第1部人文・社会科学)。
印欧語比較言語学の分野において、古代アナトリアのヒッタイト帝国の言語であったヒッタイト語を中心に比較言語学的研究を進め、国際的に高く評価される多くの優れた業績を挙げた。その著書 The Hittite Mediopassive Endings in –ri は、印欧祖語の動詞体系の再建および分派諸言語の動詞体系の発展に関する重要な寄与として世界の学界で絶賛された。
また、Studies in Anatolian and Indo-European Historical Linguistics は、印欧諸語に関する英語論文からなる論文集で、ヒッタイト語などの印欧アナトリア諸語のみならず、ギリシア語、ラテン語、古教会スラブ語、古期アイルランド語、ゲルマン語、リトアニア語、サンスクリット語など、多くの印欧語を研究対象とし、印欧祖語の再建と諸言語の歴史的発展の解明に貢献をした。
受賞作一覧