受賞一覧
おさん茂兵衛(おさん もへえ)は、天和3年(1683年)に京都で発生した姦通事件を題材にした一連の文芸作品の通称・総称。井原西鶴の『好色五人女』で取り上げられた際の人物名から、おさん茂右衛門(おさん もえもん)ともいう。
もととなった事件(実説)は、大経師(もともとは朝廷御用の経師(表具職人)の長であるが、大経師暦という暦(京暦の一種)を発行する権利を与えられていた)の妻の「おさん」が手代の「茂兵衛」と密通し、その手引きをした女中の「お玉」ともども逃亡したが、捕らえられて3人ともに処刑されたというものである。当時姦通は死罪とされたが、主人の妻との姦通はとくに重罪と見なされうるものであり、おさんと茂兵衛には磔という重い処刑方法がとられた。格式のある家に起こった不名誉な出来事といえるこの事件は、当時大きな話題となった。