『かがみの孤城』(かがみのこじょう、英: THE SOLITARY CASTLE IN THE MIRROR)は、辻村深月による日本の小説。『asta*』2013年11月号から2014年10月号にかけて連載され、大幅な加筆修正を施した上で、2017年5月にポプラ社より刊行された。2023年10月時点で累計発行部数は200万部を突破しており、2018年には本屋大賞も受賞している。
当初は「かがみの城」というタイトルにする予定だったものの、担当編集者が提案した「敵に囲まれて身動きが取れなくなっている城」を意味する「孤城」を名付けたという。
作者の辻村深月は、本作が誰かの「城」のような居場所になればいいという思いを込めながら書いたと述べている。また、自身にいじめや不登校の経験はないものの、学校に特段の楽しさを感じていたわけでもなく、そのことが学校を舞台にした小説を書く原動力になったと思う、とも述べている。
本作のオーディオブックも出されているほか、『ウルトラジャンプ』(集英社)にて2019年7月号から2022年3月号までコミカライズ版が連載された。作画担当は武富智。
2020年、本作を原作とした舞台の公演が成井豊の脚本・演出で行われた。
2022年2月には劇場アニメ化が発表され、同年12月23日に公開された。