受賞一覧
『ファニー・ガール』(Funny Girl)は、1968年制作のアメリカ合衆国のコメディドラマ映画。1964年にイソベル・レナート脚本でブロードウェイで初演されたミュージカル『ファニー・ガール』の映画化であり、レナートが映画版でも脚本を執筆し、ウィリアム・ワイラーが監督を務めた。ブロードウェイや映画で活躍した喜劇女優ファニー・ブライスの半生およびキャリア、起業家でギャンブラーのニック・アーンスティンとの波乱万丈な関係を大まかに基にしている。
ブライスの義理の息子であるレイ・スタークが自身が設立したラスター・プロダクションの第1作目としてプロデュースし、ジューリー・スタインとボブ・メリルが作詞作曲した。
舞台版に引き続きブライスを演じたバーブラ・ストライサンドが本作で映画デビューし、オマー・シャリフがアーンスティン役を演じた他、ケイ・メドフォード、アン・フランシス、ウォルター・ピジョン、リー・アレン、メイ・クウェステルが出演した。
批評的にも商業的にも大ヒットし、アメリカ国内で同年最高の興行収入を記録し、第41回アカデミー賞において8部門にノミネートされた。アカデミー主演女優賞にノミネートされたストライサンドは『冬のライオン』に出演したキャサリン・ヘプバーンと得票数が同じになったため史上初の2人同時受賞となった。2006年、アメリカン・フィルム・インスティチュートにより「ミュージカル映画ベスト」の第16位にランク付けされた。2002年、「情熱的な映画ベスト100」の第41位にランク付けされ、2005年、「アメリカ映画主題歌ベスト100」において楽曲「"People"」が第13位、「パレードに雨を降らせないで」が第46位にランク付けされ、2005年、「アメリカ映画の名セリフベスト100」において「今日は、大スターさん("Hello, gorgeous")」が第81位にランク付けされた。『ファニー・ガール』は傑作ミュージカル映画の1つとされている。
2016年、アメリカ議会図書館により「文化的、歴史的、審美的に優れている」としてアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。