『大いなる幻影』(おおいなるげんえい、原題: La Grande Illusion)は、1937年に製作・公開されたフランス映画。
第一次世界大戦でのフランスとドイツの戦いを背景に、ドイツ軍捕虜となったフランス人の収容所生活と階級意識、彼らとドイツ人将校との国境を超える友情を描いて、鋭く人道主義的立場から戦争を批判した反戦映画である。ジャン・ルノワールが監督、ジャン・ギャバンが主演し、脚本はルノワールとシャルル・スパークが共同で執筆している。
作品は高く評価されて数々の映画賞を受賞、第11回アカデミー賞作品賞にもノミネートされた(後述)。
日本では、1938年に輸入されたものの検閲により上映禁止となり、第二次世界大戦後の1949年に公開が実現した。同年のキネマ旬報ベストテンでは第2位にランクインされている。