『雨に唄えば』(あめにうたえば、原題:Singin' in the Rain)は、1952年に公開されたアメリカ合衆国のミュージカル映画。1929年の同名楽曲を原案とし、サイレント映画からトーキー映画に移る時代のハリウッドをコメディを交え描いた作品である。ジーン・ケリーとスタンリー・ドーネンが監督し、ケリー、ドナルド・オコナー、デビー・レイノルズが主演した。
ハリウッドを代表するミュージカル映画の傑作として知られ、批評家から「ミュージカル映画史上最高の作品」と評されることがよくあるなど、今なお、色あせることなく輝きを放っている。特に、ジーン・ケリーが土砂降りの雨の中、主題歌を歌いながらタップダンスを踊る場面は、映画史に残る名シーンとされる。
1989年、「文化的・歴史的・芸術的にきわめて高い価値を持つ」とみなされアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。また、アメリカ映画協会(AFI)が発表したミュージカル映画ベストの第1位、アメリカ映画主題歌ベスト100の第3位、アメリカ映画ベスト100の第10位、情熱的な映画ベスト100の第16位に選出された。